おしけんのアマゾン日記C  4日目 2005/11/29 火曜日


まずはホテルで朝食。マナウスのホテルよりは質素だが、パンとチーズとハムのブラジル朝食三点セットとポットに入ったホットコーヒーとホットミルクは欠かせない。フルーツの生ジュースがおいしい。

今日は昨日とは別の川へ。国道から一本折れた舗装されていない赤土の道を行く。この道もアップダウンが激しい。土がむき出しなので雨が降ったら走れないかもしれない。一時間ほど走って民家の横の川へ。今日は農作物の出荷日らしく、道端にバナナとかイモとか集めていて人がたくさんいる。そこに車を停めてコリ採集を始めたので、わんさか子供が集まってきた。ポルトガル語なのでよくわからないが、「コリドラスはそこにいるよ!」って教えてくれているようである。

昨日メラニスチスを見た川とは、ここは水系が異なり、コリドラスはニューポタロエンシスがうじゃうじゃいる。ほとんどショートだが、ロングノーズもたまに見かける。ロングノーズは「ホワイトソロックス」というインボイスネームで日本に入っているそうである。セミロングもいるらしいが、発見できなかった。他にはロリカリアやモンクホーシャなどのカラシン。

細い川のごく狭い場所にロングもショートもいっしょの群れにいる。この様子を見ていると、ロングとショートは本当に別種なのかと思ってしまう。人間に例えるのであれば、単純に背が高い人と低い人ぐらいの差にしか思えない。ただ、同種であれば、エサが比較的獲りやすそうなロングが生き残り、ショートが淘汰されるハズである。ショートが圧倒的に多いことから、やはり別種になるのだろうか。

 

ようやく手網で1匹捕獲。ニューポタロエンシスのショートノーズ。捕獲した場所は比較的水深があった場所で、じーっとしていると散っていたコリドラスが戻ってくる。戻ってきたところで網をかぶせて捕獲した。その様子を見ていた子供達が「やっと獲れたよ。この人たち」みたいな感じで去っていった。

手網で取るのは難しいので長い網を使ってコリドラス漁を行う。わたしとyamyamさんで川を堰き止めるように網を張り、ヒカルドンさんが両手に持った棒で上流からコリドラスの群れを集めて下流の網に追い込む。集められたコリの群れが網に集団で入っていくシーンは圧巻。ニューポタロエンシスを17匹捕獲。そのうちロングノーズは2匹。

この川は民家のすぐ横の川で、地元の人はこの川で食器を洗ったり、洗濯をしたりしている。まさに天然の水道である。コリドラスがいる川の条件のひとつとして「民家のそば」というのもあるらしい。自然界はエサが少ないらしく、食器を洗ったりするときに落ちる残飯をエサにするため、コリドラスなどの魚が集まるそうである。

昼ごはんは昨日のレストランで作ってもらったピラルクの唐揚げ弁当。ピラルクは冷えてもおいしい。その横で子供達が裸足でサッカーをしている。小さい子も大きい子も男の子も女の子も。こんな環境で育つのだから、サッカーがうまくなるハズである。この地域の学校は昼から始まるそうで、お昼過ぎに、子供達は着替えてスクールバスに乗って学校へ向かって行った。

同じ川の少し上流に行ってみる。泥が深い部分を超えると砂の浅瀬があった。コリドラスもカラシンもいっぱい!カメラを水中に固定して動画で水中撮影を試みる。これが大成功!カメラをしばらく放置しておくと、散っていた魚達が戻ってくる。カメラの目の前をコリドラスやカラシンが行き交う。アマゾンでの水中撮影はこのスタイルが正解のようである。



心配していた蚊はほとんどいない。もともとブラックウォーターでは蚊がわきにくいそうである。明るいところにいる分にはまず刺されることはない。ハチやアブのような虫が時々ブンブン飛び回っているが、刺されるようなことはなかった。

 

ロリカリアもたくさんいるので捕獲を試みる。ロリカリアは近寄ってもあまり逃げないので捕まえやすい。網をかぶせるようにすると、すぐ捕獲できた。まるでメゴチのよう。

その後、新たなコリドラスポイントを探す。大きなサンドバンクのある川を発見。これまでで一番コリドラスがいる。ここもニューポタロエンシスのロングとショート。蟹もいた。川の中に座ってじっとしていると自分の周り360度コリドラスがわんさか寄ってくる。いっぱいいるので手づかみで一匹取ることができた。動画の水中撮影にも成功。

さらにポイントを探してジャングルの奥地へ。今まさに開削中の道を発見。道の途中で重機が通せんぼしていて進むことができずに断念。引き返す。この道が完成したら新種のコリが見つかるかも知れない。アマゾンの開発と新種の発見とは裏腹なのである。

別の道を進む。道の横に川があり、車を停めると、子供が川遊びをしている。外人の自分達にびっくりしたのか目が点になって微動だにしない。

さらに進むと橋があり、車を降りて見に行くと、おばちゃんが橋の下で水浴びしていた。危ない。危ない。こっちもびっくりしたが、向こうはもっとびっくりしたであろう。幸い?服を着てくれていて良かった。そこにはコリドラスはいなかった。

その後数箇所、コリドラスがいそうなポイントを探すが、結局新たなポイントは見つからず、この土地の観光スポットの滝を見学しに行く。何段も滝がある。日本で言うと日光の竜頭の滝のような感じ。ブラックウォーターの怒涛は大迫力。

夕方、ホテルに戻り、近所のスーパーに飲み物を買いに行く。街で買い物は初めて。ポルトガル語の数字がよくわからない。大きめの札を渡しておつりをもらう。夕食は昨日魚を食べたので、今日は別のものにしようという話になる。ホテルの人のオススメのレストランへ行ってみたが、イマイチやる気がないみたいなので別の店へ。

別の店もやる気なし。「あらら〜客来ちゃったよ。どうしよう〜」みたいな感じでバタバタしている。奥のテーブルで宿題やっていた店の子供に、わたしたちが飲む分のビールを買いに行かせたりしている。ブラジルでは商売っ気がない店が多いそうで、テレビでサッカー中継でも始まったら最後。試合が終わるまで何にもしてくれないそうである。

雷がゴロゴロ鳴り、ピカピカ光って、夕立が降ってきた。

今日は魚の在庫がない。とのことで肉を食べる。ステーキや干し肉を戻して焼いたものなど。ビーフジャーキーみたいな味がした。

ホテルに戻って爆睡。

 

 

 

 

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