おしけんのアマゾン日記F  7日目 2005/12/2 金曜日


サンタレンのホテルを7時に出発。ダットサンのような車が迎えに来て、荷物とともに荷台に乗り込む。5分ほどで近所の港へ。

荷物を預けて市場へ向かい、ナマズやバナナなど三日分の食料を買い込む。

 

港に戻る。本船には砂浜から直接乗り込むことはできないので迎えのボートを待つ。

干上がった浜では、木で作られた枠のゴールだけあるグラウンドでビーチサッカーをやっている。迎えのボートが来るまでしばらく眺めていたが、うまい。個人技で抜くところは抜き、使えそうな仲間にはパスを出し、さすがはサッカー大国ブラジル。

岸から50メートルほど先の本船にボートから乗り込む。今日から2泊3日、寝食を共にするのはジョージ・アランU号。予想以上に大きな船でびっくり。20人ぐらいゲストが乗れそうな立派な船。船長と船長の奥さん、甲板員役の息子、飯炊きおばちゃん、セルジオさん、セルジオさんの助手のシダカさん(日本人っぽい名前だが、生粋のブラジル人)の6名が我々二人だけのために乗っている。

 

船は二層構造になっており、上のデッキはゲストが使う居住区で、船首に操舵室がある。下のデッキは荷物を積むスペースや乗組員の居住区。船尾の中二階の部分はトイレやシャワー、キッチンになっている。船尾のキッチンの屋根にあたる部分にはイスが並べられていてアマゾン川を眺めることができる。ボートは船尾にくくりつけて曳航していく。

デッキにハンモックを吊ってもらう。ハンモックで寝るのは初めて。身体をハンモックに対して斜めにして寝るのがコツらしい。

山のように氷を買ってきてくれてクーラーボックスに入れてくれた。おかげで冷たいビールやガラナ、コーラにミネラルウォーターがいつでも飲める。この氷は三日間、船を下りるまで飲み物を冷やし続けた。

給油船が来て給油。給油が終わって、さぁ出航。と思いきや、冷却水系統の配管が詰まっているらしく、冷却水が出てこない。このままではオーバーヒートしてしまう。修理をして八時半ごろ出航。水上ガソリンスタンドで船外機用のガソリンを買う。

タパジョス川を遡る。ここの川幅は20キロ近くある。割と流速があってあんまりスピードが出ない。途中で冷却水系統がまた詰まる。ビニールを吸い込んだらしい。ビニールを取り除くと、冷却水が勢い良く出てきた。

この冷却水の排出口は船内で使う水のポンプも兼ねていて、川の真ん中の比較的水がキレイなところに来ると、ホースをつないで船の屋根の上のタンクに水を貯める。タンクに貯まった水は重力落下して船内各地に送られる。つまり川の水がそのままシャワーやトイレなど船内の水道になるのである。普段はこの水で食事も作るらしいが、今回は巨大なミネラルウォーター(20リッター入り?)を何本も積んでくれてその水で調理してくれるらしい。一安心。

昼食は朝買ったナマズのフライ。なかなかおいしい。ホントは多少の臭みがあるらしいが、レモンに漬けたりしてうまいこと臭みを取るらしい。

ビールを飲みながらのんびりと船旅。しばらく追い風で無風状態となり、暑かったが、途中で風が変わって激しい雨に。雨が降ると両サイドのブルーシートを下ろして浸水を防ぐ。

昼過ぎに白い広大な砂浜に到着。だいぶ水が引いてしまっているそうで、ここでは魚は見にくいそうで対岸の岩場に移動。対岸までは30分ほど。岩場と岩場の間の砂浜に船首を乗り上げて、鉄の杭を砂浜に打ち込み、係留索を結びつける。アマゾンの船は船首を乗り上げて停泊するのがスタンダードらしい。

渡し板で船から下りて砂浜に上陸。ここの砂は珪砂っぽい。シュノーケリングを始める。水の透明度は数メートルでかなり生ぬるい。30度近くあると思う。先頭のシダカさんが魚を探し、後ろにセルジオさんがついて、その間に我々二人。ガッチリガードされて魚を見学。

 

水深1〜3メートル程度の川底には岩がたくさんゴロゴロしていて、ひっくり返すと岩の下にプレコがいる。おもしろい!ひたすら岩をひっくり返す。何百個も岩をひっくり返す。プレコは結構いるが、手づかみは難しい。結局自分では取れなかった。残念。シダカさんはいともカンタンに手づかみで捕まえて見せてくれる。スゴイ。

出荷用にプレコを採集するときは、岩にスッポリと網をかぶせてしまい、岩から出てきたところを網の上から掴んで採集するという。船で魚を取っていた子供や洗濯をしていた子供が不思議そうにこちらを見ていた。

 

いったん船に戻り、休憩したのち、先ほどの岩場とは反対側へ移動。こちらの岩は動かそうとしても動かない。魚はほとんどいない。ちょっとした場所の違いでこれほどまでに魚がいないとは驚きだ。帰り際に50センチほどのツクナレ一匹を見ることができた。

夕闇が迫る。ここではスコールが来たときに危険。ということで錨地へ移動する。見事な天然の入り江に船首を乗り上げて、今日はここで一夜を過ごすことになる。ここなら多少激しい雨が降っても、十分耐えられるだろう。

暗くなるとともに激しい雷雨。雷が光ると、暗闇のジャングルや川が一瞬照らされる。天井から雨漏りしてきた。

発電機が回され、ライトがつき、コンセントにも電気が来てバッテリー類の充電も可能となる。と、同時に電灯に虫が集まってきた。蚊はいないが、気持ち悪い。ライトを消して夕食をいただく。ライトを消すと、虫は気にならない。

今夜のメニューはビーフステーキ、ビーフステロガノフ、パスタ。すぐお腹いっぱいになる。

 

汗が気持ち悪くて砂浜に下りて水浴びする。その後ハンモックで就寝。特にやることもにないので、みんな寝るのが早く、発電機も止められ、21時ごろにはシーンとなる。

夜中に何度か目が覚める。ときどきチャパチャパと水を漕ぐ音がする。手漕ぎの船の漁師らしい。そのうちの一隻の漁師が大声で歌いながらこちらの船の周りをグルグル回っている。うるさいなぁ。と思いつつも、朝までぐっすり眠る。

 

 

 

 

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