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僕の住む町ポコネから北に160kmのところにギマランイス高原がある。
ここクイアバ(マット・グロッソ州の首都)人の避暑地、週末の娯楽の場所として有名なところだが、近年のエコトゥーリズムブームのあおりで注目を浴びるようになって、当地の国立公園トレッキンッグツアーを目的にブラジル中から観光客がくるようになった。
ちなみに高原というと日本の軽井沢のようなところをイメージするがその雰囲気はまったくない。ただし、僕の住むポコネがパンタナールの入口で標高130m前後、パンタナールが115m、クイアバが180m、ギマランイス高原が750m前後だから高原と呼ばれてもおかしくない場所である。
標高差が示すようにクイアバ一帯は低く、高原に囲まれた盆地なので気温は高い。年間平均気温は30度で最高は43度にも達することもあるブラジルでも一二を争う非常に暑い場所だ。それに比べてギマランイス高原は標高が高い為、気温は2、3度低く、風通しも良い為、とても過ごしやすいのでクイアバの小金持ちはここに別荘を持つ人も少なくない。
また、サンパウロの大都会の喧騒から逃れる為に移住した都会組みも結構住み着いている。不思議にサンパウロの衛星都市であるカンピーナス出身が多いのは何故だろう?ちなみに僕が購入したジープ、トヨタのランクルの原型になったといわれる「バンデイランチ」はやはりサンパウロから移住してきた歯科女医所有のものだ。町の女性が大事に趣味で乗っていたものなので車の状態は良い。

この町の人口は17000人程度でのんびりとして空気も美味しく、犯罪もほとんどないので疲れた都会人が気に入るのも理解できる。ここは「南米のグランドキャニオン」とも呼ばれているところで、赤土のもとである花崗岩で形成されて断崖絶壁のテーブルマウンテン状の地形が見られる。皿状の突出した丘陵地帯には未確認飛行物体UFOが良く降りると言われていて、実際にこの辺は良く見られているらしい。また花崗岩は岩質的にはもろく風雨による侵食の影響も受け易い為、奇妙な形をした岩が散在している。風と雨が作り上げた天然オブジェとでも表現できるであろう。

滝や水場がたくさんあり水温も高いのでトレッキングしながらの水浴に最適である。クイアバで売られているミネラルウォーターもここで取られている。観光ポイントも道路から容易にアクセスできるので週末は訪問客で賑わう。僕もクイアバ在住時代は頻繁にトレッキングや写真撮影に行っていた。
またクイアバから60kmで所要時間は1時間弱と近いのでパンタナール観光に来る外国人やクイアバに仕事できた他州の人なども飛行機に乗るまでの時間つぶしとして2、3時間の手軽なドライブの感覚で遊びに来る。
先日、近所で親しくお付き合いしている家族がサンパウロから親戚が来るということで、その案内役を頼まれた。愛車ジープのバンデイランチでおばさん3人と若い娘を連れて終日ギマランイス高原を周った。天気は曇りでイマイチだったが涼しく快適に過ごせた。
いつ見ても「石の街」からの景色は素晴らしい・・・・。

by サル 2007年11月 |